ここ沖縄ではスノーケリング中の事故で毎年死者が出ています。
安全なスノーケリングを楽しんでいただくため、下記の情報を是非お役立て下さい。沖縄県ではスノーケリングベストやライフジャケットの着用が条例で義務付けられているようです。
ちなみにスノーケリングは潜水しないものとされています。潜水する場合はスキンダイビングです。厳密には。
*深さ:基本的に言ってスノーケリングは背の立つところですべきです。 よっぽど泳ぎに自身のある方や、特別な訓練を受けた方、海んちゅなどが例外的に 背の届かないところで泳ぐと考えた方が良いでしょう。
*スノーケルへの水の浸入:スノーケルを強く吹くことで水を出すことができます(スノーケルクリアー)。頻繁に入ってくるようなら、呼吸をコントロールしましょう。水が入ってもゆっくり少しずつ息を吸えば大体呼吸はできます。 そして息を吐く時、思いっきり噴いて水を出しましょう。それでも駄目ならいったん水面に出て、口からスノーケルを外し、 中の水をひっくり返して抜きましょう。排気弁を持たないスノーケル(今や中々目にすることもありませんが)で潜水する場合、ディスプレイスメント法も役立ちます。 水面に出る時、意識的に上を向いて水が流れるようにするやり方です。
*波(サーフ):スノーケラーにとって波は大敵です。スノーケルに頻繁に水が入って息ができなくなるからです。また、波の作る泡も危険です。視界が極端に悪くなり、パニックに陥ることがあります。 波は特にリーフ部分で砕け(消波)、高くなります。伊江島の場合北海岸はすぐリーフなので 注意が必要です。ある程度波があるなら早くリーフ部分を出、外海に出た方がかえって安全です。外海での大きな波は水面から顔を出して波に乗るか、水中に潜るかで乗り切れます。 しかし水から出る時(exit)の方がずっと難しいことを覚えておかなければなりません。 沖で泳いでいてexitしようと岸に向かって泳いでいたら突然波に翻弄され また、泡で視界が悪くなり大変だと思うことがあります。しかし以外に思えるかもしれませんが そこがリーフである可能性が高いです。だから波が高いのです。リーフと言うことは、 つまり背が立ちます。 ですから焦らず、できるだけ早く立ち上がって下さい。立っていれば溺れません。 当たり前のことですが、そうしないから背の立つところで多くの人が溺れています。 exitの時は、背が立つところまで来たらすぐ立ち上がる-これがポイントです。 しかしこうした技術や呼吸のコントロールにも限界があります。 自分を過信しないようにしましょう。 基本的に波の高い日は泳ぐべきではありません。 正直言って私も何度か死ぬかと思ったことがあります。
*流れ(カレント):波はなくとも流れがあると不安になるものです。 流れが岸に対して平行の場合、それほど心配はありません。流されながら海底の風景の移り変わりを 楽しめます。陸に上がってから元の場所に歩いて帰るとよいです。しかし、汐の干満には十分注意してください。 いつまでたっても陸に上がれないなんてことになるかもしれません。しかし横の流れでも異常に速いときは 泳ぐべきではありません。私は本島南部、喜屋武岬の近くで強烈な横の流れのために息ができなくなり 溺れかかったことがあります(日本では販売禁止の浸入防止弁の付いたスノーケルを使っていたので、流れのため弁が閉じっぱなしになり息ができなくなった)。
*パニック:実のところ、パニックにさえならなければ普通溺れません。 上記のさまざまな要因で、あるいは他の要因で、パニックになると溺れます。 問題が起きても「何とかなる」という気持ちを持つことが大切です。 そのためにはやはり正確な知識とトレーニングが必要です。 この点でダイビングやスノーケリングの講習は助けになります。 ここにある情報も、私の体験から述べたものもありますが、多くをKD JapanのITCに負っています。 スノーケリング講習、随時開催中です。 メールでお問い合わせ下さい。